2022/05/19
第一印象を良くすることが大事。人に好かれて円滑な人間関係を作ろう。なんていう言葉はみなさんは飽きるくらい耳にしてきたことかと思います。
うん、確かに大事かも。と思う人もいれば、中身を磨いていればそんなものは関係ないと思うと反発心を抱いた人もいることでしょう。
実際のところ第一印象がその後の人間関係にどのような影響を与えるのでしょうか?そして第一印象が大切だという根拠はあるのでしょうか?
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第一印象が関係している心理的な作用
客観的に思考するといっても人間の脳では限界があります。必ず思考する本人が経験してきた内容や情報がその人の考えることに影響を及ぼすのです。心理学の世界では認知バイアスの一種として捉えられています。
つまり、どんな人間がいたとしてもその思考や判断には必ずその人の持つ情報や価値観などで何かしらの加工が施された状態になるのです。同じ起こった出来事に対して抱く感情が人によって違うことからも想像ができますね。
ハロー効果
ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。
通常、物事について判断を下すときは様々な面から検討する方が望ましいと思う方も多いでしょうが、実際には物事のほんの一面を見ただけでそれについての判断を短い間に決定してしまうことがほとんどです。
服装が整っている人に好感を抱いたとしても、服装自体と本人の性格には全く関連性がありません。それなのに信頼できそうだとか憶測で考えてしまうことは有名な例です。
カクテルパーティ効果
人は、耳や目から入る情報のすべてを同じように扱っているわけではなく、自分に関係のある(興味のある)情報だけを選び出し、そのほかはシャットアウトしているんです。
https://drm.ricoh.jp/lab/psychology/p00008.htmlより引用
最初に出くわしたときに興味が無いと思われたら、その後はほとんど注意を向けられる可能性が減ることになりそうです。
カラーバス効果
ある一つのことを意識することで、それに関する情報が無意識に自分の手元にたくさん集まるようになる現象のこと。
中略
人間の脳は、特定の事象を意識することで、五感で得られた情報からその特定事象のみを積極的に認識するという性質を持つ。
例えば話を聞いていて「えー」とか「あー」とかたくさん言うなーこの人とか一旦、思い始めるとやたらそればかりが気になって話の内容が頭に入りにくいとか関係ありそうです。
確証バイアス
もし、その相手に一度反感を持たれてしまうと自分の悪いところばかりを見つけては評価を下されてしまうかもしれません。嫌われないよう、第一印象に気を配ることに越したことはなさそうです。
これだけ最初の印象が人の思考に影響する効果がたくさんあるのですから、大勢の人や専門家が第一印象はとても大切だと言うことには納得がいきますね。
逆に言うと、実際の仕事自体への評価や人に気を配るといった行動で示す好感度アップの方法以外でも他者からの評価を上げるチャンスだと考えても良さそうです。