2022/05/19
ミントやハッカに入っているメントールの効果に注目して紹介していきます。
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殺菌、虫よけ効果
風邪予防に食べたり、ミントティーを飲んだりする国もあります。歯磨き粉にも入っていたりして虫歯予防にも使われています。キャンプや山登り、ガーデニングのお供に虫よけスプレーとしても活用されています。
清涼効果
ミント味とかのスースーするやつです。夏場にメントールのスプレーをすると暑さが和らぎます。けだるいときにミントティーを飲んでシャキッとするのも良いですね。
お風呂に数滴入れて入ると熱いお湯でもそれほど熱く感じないで入れたりします。また、お風呂上りに特有の爽快感があります。かゆみがあるときにもスッキリして気持ちが良いと思います。
眠気が飛ぶ
ハッカには覚醒効果があり、神経を鎮静させ眠気やイライラするストレスにも多大な効果が期待できるでしょう。
だるいときとか退屈な話を聞いていて眠くてつらくなったときに便利に使えますね。眠気覚ましにミントの辛いガムとか売られているので身近な効果です。
痛みを感じにくくさせる効果
清涼成分として代表的なメントールが濃度依存的に刺激センサー(TRPV1)の活性化を抑制すること、さらに、ヒトの頸部を用いた感覚刺激評価においても、TRPV1 の活性化による感覚刺激がメントールによって緩和されることを見出しました。
要するに、痛いと感じる刺激を受け取る神経の働きが弱まったということです。痛いと感じる信号を発する部分がおとなしくなるのですから、結果として痛みも弱まります。
高熱で頭が痛いときなんかにちょうど良いですね。涼しいし、痛み止めが手元にないときとかに便利そうです。
下痢止め
腸の異常な蠕動運動を鎮めてくれるので下痢が治まるそうです。腸の蠕動運動が過剰すぎると、いわゆるお腹が下ったという現象が起こるのでそれを抑制することでお腹が壊れてしまうのを防ぐわけです。
仮に細菌が悪さをしていてお腹が壊れていたとしても、殺菌効果も期待できるのでそちらの意味でもお腹に良いと思います。
過敏性腸症候群という腸の動きがうまくいかなくて不調を抱えている人には非常に有効だと思います。食事中、後の急な腹部膨満感(お腹がパンパンに膨らんで痛い、違和感)がある方はぜひお試しください。
参考URL
メントールの腸管機能改善効果 マウス実験。写真があるので食事中は見ない方が良いです。
胃の調子を整えたり、ちょっとした不調に
健胃薬、気付け薬
「医学の父」ヒポクラティスの医学書に41種類の治療薬の中にミントを加え、特に健胃薬、気付け薬として処方しています。
芳香性調味、駆風薬として消化不良、心腹脹満、頭痛、めまい、瘰癧などに応用する。
古くから利用されているので効果も期待できそうです。
参考URL
ダニを研究しつづけて25年 ビアブルの安心安全防虫グッズ全品掲載 ダニの写真に注意
実際の虫よけ製品の材料にも当たり前のように使われています。
メントールの注意点
動物には使用できない事が多い。使用可能でも濃度を調節したりする必要が出てくること。
一緒に置いておくと、ゴムやプラスチックが変形する。濃度が濃すぎるとスースーしすぎて痛いのでいきなりたくさんは使おうとしない。
ミントとハッカの違い
一言で言えばメントール含有量と植物の品種の違いです。細かい濃度は書きませんが、ミントと呼ばれるのが洋種でハッカと呼ばれているものは和種です。メントールはハッカと呼ばれるものの方が多く、固形のメントールが取り出されている品種です。
ミントと呼ばれるものはミントティー用だったり、精油として利用されることが多いです。ハッカからも副産物としてミント精油はとれるみたいです。
大きな違いはメントール含有割合だけなのでどちらの方が良いということはないと思います。
画像提供 Image by silviarita from Pixabay