2022/05/19
仕事中に腹を立てたりしてませんか?
「あいつの作業が遅いせいで私の仕事が増える」とか「書類が遅くて待たされるから帰るのが遅くなる」とか「何回も失敗されるから後始末が面倒」とかそんな感じでしょうか?
そのうちに性格に問題が無くてもその人自体が嫌いになったり、一緒に仕事するのが億劫な気持ちを抱いてしまうことに発展してしまいます。
そんな状態で仕事をするのは楽しくないですね。みなさん、なんとかしたいでしょう?
えっ、でもそいつのせいなんだから、自分はどうしようもないじゃん。
って思いましたか?まあ、通常の対処法ならどうしようもないです。自分が多めに仕事を頑張るくらいしか無いと思われている方も多いことでしょう。
なんとか状況を変えるといっても、その人が違う職場へ行くか、自分が職場を変えるかの差しかありませんから。
まして、いくら仕事が遅いからといってその人に八つ当たりするなんて論外です。(実際には結構居ますがね。)八つ当たりしても一向に事態は良くなりませんから。
このように対処療法的な方法が一般的なのでこの手の人間関係のトラブルは多く見かけます。
根本解決に至らないからですね。それを避けるだけなのでまたどこかで当たってしまう人が出るからでしょう。
では、どのようなことがあって仕事ができないやつが発生してしまうのかを見ていきましょう。
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本当に仕事が遅いタイプ
その人がどのように仕事をしていて遅いのかよーく観察してみてください。段取りはしていそうか?手順は?確認作業は?やる気はありそうか?
何かしら目に付く箇所があるはずです。
これは私の経験になってしまいますが異様に作業が遅い人は手順が一般的では無いことがほとんどです。
例えばマニュアルを真っ向から無視(多少の工夫という意味では無く、内容なんて頭に入っていないレベル。)、手順が意味もなく、複数の作業に分散している。
よって仕事の途中で何をやっているのか分からなくなりやすかったり、無駄に行ったり来たりと作業時間より移動が多い。このような方がとても多いです。
労力をケチっているタイプ
次に多いのがやる気が無くて意図的にサボっているタイプでしょうか。これは分かりやすいです。監査役(店長とかマネージャーとかとにかくその人の上司以上の立場の方ですね)がいる時は普通にやっていて、居なくなった途端に手を抜き始めるので比べたら気付くかと思います。
また、このタイプは手を抜く作業内容が決まっています。みんなで適当に分担する作業でサボろうとします。はっきりとした分担が決まっていなくて、手の空いた人がやるような仕事です。
身近な例で例えると学校の掃除でゴミ箱のゴミを絶対に捨てに行かないように立ち回っていたやつとかみんなで机を運ぶときに自分はこっそり少なめに運んでいたやつとかそんな感じです。
中途半端に賢いのではっきり自分がサボっていたとバレないように、足のつきにくい仕事を選んでサボるのでしょう。
対処法はシンプルです。バレないように一生懸命にサボっている方には申し訳ないですが、上の役職の方にサクッと密告してしまいましょう。
でも言いづらいですか?何も馬鹿正直に言わなくても大丈夫です。理由はあえてぼかして〇〇さんと仕事をするのがなぜかうまく行かない(他の人とは大丈夫だと強調しつつ)のだけど、どうしてでしょう?理由がよくわからないのです。などと相談する程度で十分です。怖かったら、自分の名前は内緒にして伏せてもらえばよいです。
管理側の人間がそのサボりぐせのある人に注目するだけである程度、手を抜くことへの牽制力になるのであなたの負担はだいぶ軽くなると思います。
それでも堂々とサボってくるのはかなり悪質なので上司に伝えて対処してもらうしかないです。〇〇さんがどうも協力的では無くて仕事がしにくい。と。それでも何もしてくれない職場ならば残念ながら部署を移ったり転職を考えた方が良いでしょう。
今回、お伝えする対処法は残念ながら、最初に述べた作業が遅いタイプにしか有効ではありません。意図的にサボっているのは性格の問題なので私にはどうしようもありません。
出来るだけ距離を置いた方が良いですね。
また、部下または同僚の方が使いやすい方法です。上司にも出来ないことはないですが機会がかなり限られます。
それでは一風変わった対処法をご紹介しますね。
仕事が出来ないやつを出来る人に変えてしまおう
何言ってるの?とか思いましたか?要するにあなたの知っている良い仕事のやり方を教えてその人をあなた程度には優秀にしてしまおうという作戦です。
相手が同僚の場合
あなたの知っている、教えてもらった仕事のコツを出せるだけ思い出してみてください。少なくとも5個程度は出てくるでしょう?それらを出来るだけその人に教えてあげるのです。
もちろん、ただ教えるだけでは偉そうなやつだと思われかねないですから、日常のもたついている仕事を見つけては「手伝おうか?」と聞いて手伝いつつ、さりげなく「この順番でやったら楽だよねー。」とか「この作業ってさ面倒だからいつもこうしてるんだ。」とか雑談と見せかけて相手に伝えてみるのです。
そうすると相手によってはこちらの仕事の仕方に興味を持ってくれることがあります。そうなれば好都合です。丁寧に説明してあげましょう。遠慮しないで聞いてくれて良いよ。とも付け加えておくとより良いです。度々、時間を見つけては伝えて行くと良いです。
近いうちにその人は仕事の出来る人になっていきます。おめでとうございます。もうあなたの手を煩わせる人はいなくなります。
全く興味を持たない様子の相手もいるでしょう。その場合でも多少はその人の記憶に残ります。そして、何か仕事で相談したくなったらあなたに聞きにくる可能性が増えるという意味では効果があります。今は相手の興味を引けなくても相談しに来たときに伝えると相手の心に残る可能性大なのでその時に頑張りましょう。
一番マズイのは「でも、私のやり方が良いと思うから。」みたいになぜか張り合ってきたり、伝えた事にダメ出ししてくる人です。
この場合は残念ながらほぼ何ともなりません。自分が絶対に正しくてその上、他に正解は無いと思っている状態で頭がカチカチな人です。滅多にはいないのですが、すごく強情なのでその場合はご紹介した方法でもほとんど効果は出ないです。ごめんなさい、諦めて避けてください。
相手が部下の場合
この場合は対処がしやすいです。
本人に直接聞いてみれば良いのです。気づかっている雰囲気で「大丈夫?元気がなさそうに見えたんだけど、気に病んでいることでもある?」とか「仕事で分からないこととか無い?」とかそれとなく質問すれば、向こうから口にしてくれることがほとんどです。
もし、「何も無いです。」と言われたらそれはそれでそっか気のせいだったね。ごめんね。などと言っておけば良いのです。
本人が無自覚なこともあるのでその場合は一緒に仕事をしつつ、手順のおかしなところがあったら、そのタイミングで「この手順の方がやりやすいよ。」と伝えればよいです。後は見ていて苦手そうにしていたり、特別、時間がかかっている作業があれば見てコツを教えてあげても効果的だと思います。それならばウザがられる可能性も低いと思います。
相手が上司の場合
対処がしにくいです。自分の仕事ぶりを見てもらって、相手にどうしてこんなに適確に早く片付けられるんだろう?と疑問を持ってもらうように仕向ける必要が出てくるからです。自分から言うのは言いづらいです。質問されれば言いやすいので、なんとか諭す方に持っていけなくもないのですが……私はその作戦しか知りません。
本来の目的以外にも得すること
これをすると他に良い効果がいくつもあります。
自分のレベルが上がる
自分の仕事ぶりを客観視できるので自分が詳しいところとよく分かっていない部分もはっきりしてくるので、今後はそれを踏まえてレベルアップしていけるので能力が向上しやすいです。また、人に教えるほどには至っていない場合でもそれに気づいたなら、これから向上していけるので成長できます。
教えた相手から好感を持ってもらえる
押し付けがましくならずに威張らずに教えることができたなら、それでその人が仕事をしやすくなったならば必ず良い感情を持ってもらえます。好感を持ってもらうことは人間関係を円滑に進めるためには大切なことです。
面倒見が良いという印象を与えられる
優しそうな顔でなくても、明るい性格でなくても、それでなくたってそーっと職場の環境を良くしているあなたを見た周りの人たちが勝手にあなたは面倒見の良い親切な人だと思ってくれます。アピールなんかできなくても良い印象を人に持ってもらうことができるのです。
出世しやすくなる
はたからみていると、あなたがいるだけでチームの全体の能力が上がっているように見えます。そんな人間には遅かれ早かれリーダー系のポジションに斡旋されます。そこでも同じように遅い人を見つけてはちゃっちゃっとコツを教えてあげてグレードアップさせ続ければ、あなたの仕事も楽になるし、評価も上がるはずです。
こんなにも多くのメリットがあるので、やらないのは損ですよ。
いつまでも仕事ができないやつを見て腹を立てているのですか?困っているところを見ては「あいつは仕事ができないから自業自得だ。だから勝手に困っていればいい。」なんて思って見て見ぬ振りをしているのですか?
そんな毎日をいつまでも繰り返すのは損ですよ。あなたの手でよい職場にしてみてくださいね。