2022/05/19
太陽光と聞くと大抵の人は日焼けの心配をして、一生懸命に日光を避けようとする方も少なくはないですね。
しかし、日光を浴びないことで起こる問題については考えたことがありますか?浴びすぎも良くないですが、日光が足りなくても同じくらい体に悪影響があるのです。
特に日の短い冬場は一日中建物内で仕事をしていて気が付いたら日光を浴びていないという人は意外と多いと思います。現代人は日光の浴びすぎを気にするよりも浴びなさすぎを気にするべきだと思います。
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日光は殺菌ができる
日光にも殺菌作用があります。「院内感染ジャーナル」(英語)は,「空気感染する大半の細菌は,直射日光の下では生存できない」と述べています。
つまり、部屋に日光を入れないと病原菌が増殖しやすい室内になっているということです。考えるだけで恐ろしいです。
なんとなく部屋の空気がよどんでいたら日光を入れると良いでしょう。
眩しいからといってずっとカーテンで日光を遮っているのはもったいないと思います。
オフィスや飲食店でありがちですが。どうしてあんなにわざわざ日光を遮って薄暗い部屋をわざわざ作るのでしょうか。
日光は健康な皮膚のために必要
日光に当たると良くなる皮膚病の代表は乾癬とアトピー性皮膚炎です。
意外なことに健康的な皮膚を作るためには太陽光は必要不可欠みたいです。シミができないように日光を避けるのではなく、コラーゲンでシミやくすみができるのを防ぎつつ日光の良い効果を取り入れるのが美肌には一番良さそうです。
日光を浴びるだけなので無料でがん予防ができる
十分に日光に当たるか、ビタミンDを正常レベル以上に保つことは、多くのガンの予防に役立つようです。
太陽光は万能薬!? うつ病からガン予防まで、「太陽ビタミン」のすごい効能より引用
将来の健康が心配な方もとりあえず日光を浴びる習慣を身に着けておいても損はなさそうです。
日光は脳の働きも助ける
地上に降り注ぐ太陽の光、実はこれを見るだけでも健康効果があるそうです。目から入ってきた光は、アルコール依存やうつ改善に期待できるセロトニン神経を盛んにするのです。電灯の光を見てもこれと同じ効果は期待できません。
暗い気持ちになっている人は日光を浴びるだけで明るい気持ちになれるかもしれません。また、ドイツでは実際にうつ病の治療方法として奨励されているようですよ。
冬季うつの治療には「光線療法(Lichttherapie)」が効果的です。多くの場合、2500〜1万ルクスの強い光を数十分〜1、2時間、特に朝方に浴びることで症状の改善がみられます。
このように日光とセロトニンは切っても切れない関係にあるようです。このセロトニンが不足するとうつ病になることは有名ですがセロトニンには他にもたくさんの役割があります。
すなわちセロトニン神経は
・ 脳全体を覚醒状態に保つ。
・ セロトニン神経は覚醒を演出する。
・ 元気の状態を演出するわけです。
難しく書いてありますが、要するに脳がしっかりと働くために必要な神経伝達物質なのです。頭が働かないと物忘れをしやすくなったり、ぼーっとしている時間が増えたりしてしまうのです。
勉強をはかどらせるためにも大切な物質です。
日焼けが心配なら
日光に当たる目安としては、夏なら木陰で30分、冬なら1時間程度で十分です
地域によって日差しが弱かったり強かったりはしますが、この程度なら浴びても全く問題が無いのであまり心配しなくとも大丈夫です。気になるのなら日焼け止めを塗ればよいのです。
照り返しの強いグラウンドや雪原を避ければほとんどの場合、日射でやけどはしないと思います。
日光アレルギーなど特別に日光を避けなくてはならない方以外ならそれほど神経質にならなくともよいでしょう。
このように日光を徹底的に避けて得られるメリット(肌が白くなる?)よりも定期的にある程度の日光を浴びる方が得られるメリットがとても多いのです。
購入しないといけない健康食品や器具と違って、日光は外へ出れば誰でも得られる健康効果なので利用しないと損ですよ。
画像提供 Free-PhotosによるPixabayからの画像