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適度な室温[繁盛している飲食店の共通点]3

time 2018/11/04

適度な室温[繁盛している飲食店の共通点]3

室温が人に与える影響について考えたことがありますか?適温から離れて寒すぎたり、暑すぎたりすると人体の機能に良くない影響が出ます。その影響の一つに食欲の増減があります。

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適温ではない環境にいると食欲は落ちる

わかりやすい例を挙げると夏バテです。極端に暑すぎる状態にさらされると食べる気を無くしやすいですね。さらに湿度も高いと余計に食欲が無くなります。

また、冬の寒さでも食欲は落ちます。なぜなら冷たい外気によって胃腸が冷えやすいからです。もちろん体は代謝によって体温を上げて体内の温度を保とうとします。そして代謝に必要なエネルギーを補給するために食欲を上げるので寒い方が食欲が増える場合もあります。

しかし、それは気温が下がると動物の本能で冬に備えて体にエネルギーを蓄えようとする機能が働くことによるものであって、大きく体温が下がった場合は内臓の消化活動が冷えによって弱まってしまい、消化不良を起こして食欲不振になることだってあります。

室内を適温に保つことはただ居心地がよいためではなく、食欲をはじめとした人間の持つ能力が問題なく働くためにも必要なことなのです。

部屋の温度は作業能率にも影響する

室内を適温に保つことは作業能率を上げるという観点からも重要です。

参考URL

仕事の生産性を上げるには、最適な室温があった!

適温に保たれた室内では生産性があがることはもちろんですが、暖かめの室温だとなんと他人に対して寛大になるので協力した作業がうまくいきやすくなるのだとか。室温も暖かいと気持ちも温かくなるようです。精神にも影響するなんてすごい影響力です。

飲食店で生産性が良くない場合を考えてみましょう。第一にスタッフの動きが鈍くなることが考えられます。例え些細な程度でも運動機能が悪くなると配膳や調理などの作業の効率が下がります。一つ一つの動作が1秒また1秒と少しづつ遅くなっていくと結果的に数十分以上、数時間の遅れに繋がることも十分にありえます。

また、上記のサイトに載っていた実験の内容によるとキーボードのタイプミスやタイプ量で生産性の増減を計測していたので単純な作業をミス無くこなすことにも影響するようです。そのことから注文内容の伝達ミスや会計ミスなどの発生する割合にも関係しそうです。

そうした時間のロスをそのままにしておいた場合はどうなるでしょうか。

時間内に終わらない作業が発生すると大抵は人員を増やそうと考えることでしょう。適当な人員を補充できれば良いでしょうができない場合は人手不足だと嘆くのでしょう。

その前にこの室温による作業効率についても考えてみてください。ただ室温の管理について気を配るだけで、そのような問題の改善につながる可能性が高いです。

では適温はどのくらい?

以上のことから適温の環境を用意することはとても大切ですが暑がりの人や寒がりの人がいるように人によって適温は異なるという認識が強いかと思います。そこで様々な観点から適温について調べてみました。

夏は25度前後、冬は22度~24度という意見が多かった印象です。少なくともこれらの温度から大きく離れると不快に感じる人が増えると考えて良いと思います。

参考URL

仕事や接客をする上での最適なエアコン温度湿度は?

スグにできる!飲食店で冬の節電方法 (エアコン・空調設備編)

飲食店における空調の温度管理について 飲食店経営塾

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体感温度が適温になっていないと意味がない!

エアコンの設定温度を22度にしておけばその部屋の温度も絶対に22度になると思っていませんか?それは大きな勘違いです。なぜならエアコンの設定温度というのはエアコンのセンサーにあたっている空気の温度が22度かどうかで判定がされています。そのため、部屋のすべての箇所が設定した温度に調節されているわけではないのです。

風が体に当たると温度が低く感じやすかったり、湿度が高いと体感では温かく感じやすかったりと全ては挙げきれませんが、人間が感じる温かい、寒いという感覚に影響する要素はたくさんあります。そのため、温度管理には設定温度以外にも気を配ったほうが快適な空間を作りやすいです。

代表的な例だと大きな窓際だと外の冷気が伝わって寒いと感じたり、空気の流れが滞っていると暑苦しく感じやすいことがあります。

参考URL

スグにできる!飲食店で冬の節電方法 (エアコン・空調設備編)

暖房・冷房を効率よく効かせるために

性能の良い新しいエアコンにすれば良いという意見もあるでしょうが、お金がかかるので実行しやすくはないでしょう。誰でも簡単にできる対策としてはエアコン、フィルターの掃除をすることです。

エアコンの送風の邪魔をしている、ホコリを取り除くことで無理に節約をしてエアコンの設定温度を変えたりすることなくエアコンの稼働効率を上げることで電気代が減って経費の節約になるのです。

具体的に計算しているところがあったので載せておきます。試算の結果によると軽く3万円以上は余分な電気代がかかるようです。ホコリや汚れでべたついていると設定温度通りに稼働するために、電力を多めに使って余分に強くエアコンを稼働させないといけなくなるようです。

また、起動から設定温度に合わせるまでの稼働電力は大きいのでエアコンはスイッチを付けたり切ったりすると逆に消費電力が増えてしまうそうです。営業時間中は空調機能は付けたままの方が良さそうです。

参考URL

飲食店の暑さ対策・適温なお店は効率よく繁盛する

お客さんも働く人にも快適な室温はメリットがある

お客さんにとっては気持ちよく食事が出来たという良い印象を与えられて、働くスタッフにとってはうまく連携作業ができて効率が良い仕事ができるなんて室内の温度環境を整えることはとても大切ですね。

経費を節約しようとしてすぐに冷房や暖房を弱めようとする意見を否定するわけではありませんが、その前にその節約した室温の環境でどのくらい[見えない悪影響]が出るのかを考えてからどの程度節約するかを決めたほうが良いと思います。安易に節約できる電気代の金額のみで設定温度を変えるべきではないでしょう。

もしかしたらエアコンのフィルターを掃除すれば電気代の問題は案外、すんなりと解決するかもしれません。どうぞ検討してみてください。

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